6月から10月までの帰省中に応募した「けんみん文化祭ひろしま’24文芸祭・現代詩分野」の自作『じいじの森林は生きている』が広島市長賞を受賞。その表彰式に出席のため、帰宅中の東京から日帰りの一日旅を敢行した。広島大好きの方、お読みいただきありがとうございます。

のぞみ号から富士山

  新幹線社会の縮図と現代人 高速走るかマイライフ

 午前6時51分発の新幹線のぞみに乗車。新型車両である。座席前後の幅が広くなり、各座席に電源コンセント付き。快適である。広島駅までは約4時間足らず。写真は静岡付近からの富士山。たなびく雲がロケット雲とかいうらしい形状なのに大喜び。(写真撮影は同行した次女CHINAMI。以下掲載写真はすべて彼女)
 日本人乗客のマナーの良いことは素晴らしい。シートをリクライニングに倒す際、若い女性や、ビジネスマン達は、かならず後ろの席に会釈される。グループやインバウンドには、車内マナーも、そのほかいろいろ例外もあって、新幹線乗るなら二座席シート予約が得策だろう。
では、鉄道大国日本の最速列車はどれ?。QUIZです。もちろん新幹線のなんと、東北・秋田の「はやぶさ」「こまち」がどちらも最速320キロで走っています。ちなみに東海道は最速285キロでした。

ヒロシマ電車

  縦横無尽の路面電車がついに広島駅内まで突入!

 只今、大工事中のJR広島駅。2025年春には広電(ひろでん)と呼ばれる市民の足、路面電車が広島駅ビルへ高架乗り入れする。
 現在、市内線6路線8系統と鉄道線宮島線を合わせた営業距離、車両数、年間約4460万人の利用者数はどれも日本一。あっぱれ、ひろでん!一日乗車券700円は宮島から市内観光まで乗り放題でーす。


市長賞受賞式

  本題にカムバック。表彰式に出席。自作の朗読もありました

 10時半に広島駅到着。広電電車で紙屋町東まで。本通りのリトルマーメイドで早めのランチ。日曜日の店内は大混雑。なんとかカフェのお二人席を陣取って、コロッケサンドとコーヒー。次女は紅茶。インバウンド達が右往左往。マーメイドのアテンダントが効いてない。あわただしく表彰式会場にかけこんだ。
12時35分 表彰式式次第の説明
13時 表彰式 
13時45分 ホールにて「現代詩」分野会。入賞・入選者による朗読と選者による講評など。
 小・中・高校生の部では県立広島皆実高等高校三年の荒田川咲季さんが広島県教育委員会賞受賞の「決意」を朗読された。
 「よう、後輩。おめでとう」と声をかけたら、にっこり笑顔がかえってきた。
 やはり母校の三年成藤万葉さんの「夏」も入選。やはり、とてもうれしい。青春の夏がよみがえる。

 作品講評で自作は「オニヤンマ、赤とんぼ、星空、どんぐりの神さま。里山の夏が抒情的に描かれています」。と評され我が意を得たりとほくそ笑んだ。

 自由のない国には文化は育たない。文化祭ひろしま実行委員会会長の湯崎英彦県知事の挨拶にこうある。「広島県の豊かな自然と伝統に育まれた文化の発掘、育成、継承を図るとともに、新たなひろしま文化の創造を目指し、県民の皆様の文化活動の発表、鑑賞、交流の場として毎年開催しており、今回で35回をむかえました」。芸術文化の発展に力添えを、とある。
 今年の文芸祭の応募総数は8878点にのぼった。
 式後、日曜日にも関わらず朗読を聞きに来てくれた友人3人と立ち話。私と次女は広島駅に。

 新幹線の中で友人のIさんから頂いた、廿日市市津田のT堂のお饅頭を口にした。こんなおいしいものが世の中にまだある。すごい。これもまさしく文化そのものと感動する。現代詩なんて足元にも及びませんよ。

    オニヤンマ君、恐るべし。君はすごいですね

 ホールの2階では、入賞作品の展示会が開催されています。以下の場所で順次開催されます。
 ◎令和6年12月8日(日)~令和7年1月17日(金)広島県民文化センター2階文化情報コーナー
 ◎令和7年1月20日(月)~令和7年1月31日(金)広島県庁県民ギャラリー
 ◎令和7年2月6日(木)~令和7年2月12日(水)広島県民文化センターふくやま地下1回イベントプラザ。
 
 私は作品展示のメッセージカードに「オニヤンマ」のイラストとともにこう書いた。

 「水と緑の町。廿日市浅原をモデルに大好きな里山と家族の夏休みを作品にしました」。
 門無俗士駕(上田宗箇)

 追記:オニヤンマ
 tbsTV「クレイジージャーニー」で南アフリカの巨大花園に写真家の野村哲也さんが旅するシーンでオニヤンマが登場。蚊除けのオニヤンマ人形を野村さんが首からぶら下げています。「これマジで刺されない」と哲也さん。
 鬼蜻虫延(オニヤンマ)日本で最大最強のトンボ。昆虫界で最強といえば大型のカブトムシのやオオスズメバチを思い浮かべますが、オニヤンマ君はそのスズメバチ類の天敵。大顎でスズメバチをムシャムシャ食べてしまうそうです。トンボ達は肉食なのです。飛翔能力も抜群。そのトップスピードは70キロ以上とか。体長は頭部から腹の先端まで9~11㌢。木陰休むのがオス、体をぶらさげて休んでいるのはメス。森林や小川、湿地近くの林道などにいる。(トンボ目オニヤンマ科オニヤンマ属)
『お出かけのお守り どでかオニヤンマ』虫が嫌うその色と存在感。通販で販売しています。2000円前後でした。

森は生きている展示